創業計画書のツボ ~絶対はずせない成功ポイント②事業計画書編~

創業計画書(事業計画書)は、これからどのような事業をやっていくのか?ということを
記載していますので、こっきんが「これから行う事業に対して融資する」という観点から
たいへん重要なものであることは言うまでもありません。
創業計画書を書くに当たって、最も重要なポイントを挙げるとすると
「創業計画書は、誰が見ても客観的に見える数字を記載する」
ということです。
「このくらいはいくと思うんですが・・・」という勘で書いたような
数字を並べるのではなく、官庁で出ているオープンになっているデータ等
実際確認できるような客観的な数字を記載することが創業計画書においては
重要であるということです。
創業計画書が非常に重要であるという理由は・・・
日本政策金融公庫にしろ信用保証協会にしろ銀行にしろ、面接の時に出てきた担当者が開業資金の融資の最終決済をするのでは無い
からです。

融資の決定は、日本政策金融公庫にしろ、信用保証協会にしろ、
銀行にしろ、担当者1人で最終決定まですることはありえないのです。
面談する際の担当者は創業計画書をきっちりチェックするとともに、
直接あなたの話を聞いてくれますが、その上司はどうでしょうか。また支店長は?

担当者の説明と「創業計画書」からあなたに融資をするかどうかを判断しなければなりません。
あなたの事業計画と事業に対する思いというのは創業計画書(事業計画書)を通じてしか
その上司のもとには届かないのです。
口頭でいくらアピールしても、その1割しか伝わりません。だから創業計画書は大事なのです。

さて・・・・
起業をしたくてお金を借りたい方は、通常は、まず日本政策金融公庫(こっきん)に
創業の融資を申請すべく必要資料を作成します。
そしてその日本政策金融公庫に提出する書類の一つに「創業計画書」があるわけです。
(以前は「開業計画書」という名称でした)。
まあ事業計画書のことですね。
ある30代の起業希望者は、このこっきんの創業計画書に大きな落とし穴があって、
まんまとその"穴"にはまってしまいました。

まずは以下をクリックしてください(こっきんHPにリンク)。
日本政策金融公庫の創業計画書【記入例】(PDF版209KB)

これは日本政策金融公庫が作っている創業計画書のサンプルですが、これをさらっと見ていただくと、
「あれっ、創業計画書って意外と簡単だ・・・」とたいていの方は思われますよね?

そう、私も駆け出しの頃は、この日本政策金融公庫の創業計画書の記入例を見て、
この通り書けばOKであると思いましたので、社長に「日本政策金融公庫さんの創業計画書の
記入例通り書けば大丈夫。申請してみましょう」と知ったかぶりでアドバイスしたことがあります。
今考えればお恥ずかしい限りですが。

そして、こっきんとの面談後に、お客様から連絡が入りました・・・。
「こっきんさんからこんな創業計画書じゃ全然駄目だといわれました。」
私は、ギョッとしました・・・。
「ど、どうしてだろうか?こっきんホームページに掲載されている創業計画書の記入例を見ながら
一緒に作成したのに・・・」と思いました。
そのお客様は、日本政策金融公庫の担当者から「いくら創業計画書をお手本通りに書いても、
あなたの熱意が伝わらないね」と、きつーいお言葉を頂戴したようでした。
(しかしながら、そのこっきんの担当者はきちんと指導もしてくれたそうです。)
それで、社長と一緒にあらためてこっきんに提出した創業計画書をよくよくじっくり見てみると・・・、
確かにこっきんから指摘を受けた通りの「熱意も何も感じない無味乾燥な創業計画書だ」
と感じました・・・。
コンサルタントとしてのリサーチ力のなさ、経験の無さ、何とも言いようの無い空しさ、情けなさ、
そして、お客様に対して本当に申し訳なかったと強く感じました。
確かに、日本政策金融公庫の記入例を見てみると、「創業の動機は?」との質問に、

 ・夢だったから・・・
 ・近くによい店舗があったから・・・

また、セールスポイントは?との質問に、

 ・婦人向けには・・・商品を提供。
 ・工夫をして入りやすい店作りをする。

という程度のことしか書いてありません。
こっきんの創業計画書の記入例をちゃんとじっくり見て、これを上書きするように書くのでは
ダメなことに気がつくべきでした。こっきんが公表している通りのトーンで書いては駄目だ!と・・・。
実際は、創業計画には、もっと強い動機やセールスポイントがあるよなあ~とも思いました。
あらためて創業計画書の中に独自で記入したセールスポイントを見てみると「あまりにも弱い動機だな」ということにも気が付き反省もしました。

日本政策金融公庫が公表しているのは、単なる記入例であって、実際のものではありません。
そうです・・・日本政策金融公庫が公表しているのは、単なる書き方、記入例、サンプルでしかないのです。
それぞれの起業家ごとに、事業内容も異なれば、創業への思いも異なるのです。
(しかし、自己資金がかなり潤沢で担保もしっかりしたものがある・・・という方は
また少し違いますが・・・。)

こっきんに申請する際は、この点に十分留意して申請してください。


【日本政策金融公庫の創業計画書・・・起業希望者の融資申込み成功例】

イタリアンレストランを開業したいというAさんです。
最初に相談に来ていただいた時にAさんが自分なりに書いてきてくれた 創業計画の説明は次の通りでした。 (プライバシー保護のため内容は多少変えています。)
※日本政策金融公庫の創業計画書でいうと左側に来る書類です。 日本政策金融公庫のHPからダウンロードできるので参考に見てください。

●創業計画書の中の「創業の動機」
「15年間の飲食業の経験を生かして○○市内にリーズナブルでおいしい 本格派レストランを作りたいから」
●創業計画書の中の「お取扱の商品・サービス」
「無農薬野菜を使った料理を低価格で提供するイタリアンレストラン ランチタイムには、ビュッフェ形式でのサービスをする。」
●創業計画書の中の「セールスポイント」
「無農薬で育てた野菜を使った料理を中心とした、イタリアンのレストラン。 飲食業に15年携わり都内ホテルでの勤務経験も○年あるなど、本格的な 料理を提供できる。」
どうでしょうか。 ギリギリ最低限のことは書けていると思います。
しかし、もっと改善して、アピールを強く出来るところがたくさんありますね。

例えば、
・なぜ、○○市内に出店するのか。
・なぜ、無農薬野菜なのか。
・なぜ、リーズナブルに出すのか。(採算は合うのか?)
・出店に当たりこだわりはないのか。
という、疑問が出ると思いますが、本人にその点を質問してみると、 当然その理由はたくさんあってドンドン出てくるわけです。
そういうところを、もっと入れてアピールしたほうが断然説得力が増します。

【改善後】
●創業計画書の中の「創業の動機」
「現在まで15年間飲食業に携わり、その間○○シェフで有名な○○レストラン、 ○○ホテルでの勤務経験もあり本格的な技術も学びました。
街中にあるレストランと言えば、チェーン展開しているファミリーレストランが 立ち並び、安いけどアルバイトが作っている料理を出すレストランばかりです。 最近では、食の安全性なども社会問題となることも多く、安心して外食できる 環境は少なくなったと言えます。
私は、自分の経験を生かし、無農薬野菜を使った安心できる食材で本格的な 料理をリーズナブルに楽しんでいただきたいという思いから、生まれ育った ○○市に自分のレストランを作りたく起業を志しました。
実家が農家をしているので、無農薬野菜はタダに近い料金で仕入れることが 出来ます。」

●創業計画書の中の「お取扱の商品・サービス」
「無農薬野菜を使った本格料理を同レベルのレストランと比較して2~3割ほど 安い料金で提供できるイタリアンレストランです。 野菜の仕入先が実家なので、こだわった素材を安価で仕入れることが出来ることに より実現できる価格です。 店内は、ナチュラル志向を取り入れた内装にして、心身ともにリラックス頂ける 環境作りをし、癒しの空間も提供します。 ランチタイムには、ランチビュッフェを取り入れ、主婦層からの支持を集め、 地元に密着したコミュニティ空間を提供できる場にします。」

●創業計画書の中の「セールスポイント」 「無農薬野菜を使った安心できる食材で本格的な料理をリーズナブルに食べられる イタリアンのレストランです。 15年間飲食業に携わり、その間○○シェフで有名な○○レストラン、○○ホテル などで技術を学んだ実績により、本格的な料理を提供できる。 実家が農家をしているので、無農薬野菜はタダに近い料金で仕入れることが 出来るので、同レベルのレストランと比較して2~3割ほど安い料金で提供できる。 生まれ育った地なので、人の流れや行動パターンなどもある程度分かっているので経営の対策を立てやすい。」

いかがでしょうか。
同じ、内容のアピールポイントでも創業計画書の中で膨らますことが出来ます。少しはマシになったのではないでしょうか。3つの欄では、何度も同じようなことを言い方を変えて書いてます。
(本当はA4用紙で3枚くらいは書き込まないといけませんが、ここでは割愛します。)
「同じことばっかり言ってるけど大丈夫?」と、思う方もいらっしゃるでしょう。
全ての欄で違うことを書かなければならないと言うルールはありません。 それよりも、創業計画書の中で、自分のアピールできるポイントをいかに相手に伝えるかが重要です。

実際、担当者が創業計画書のココの欄をどれほど注意深く読んでいるか分かりませんし、 どこまで重要視しているかも担当者によって違うでしょう。 もしかしたら、読み飛ばされているかもしれません。
ですので、特に伝えたいことだけを集中して伝えてあげることが重要です。
もちろん、これだけでもまだ不十分です。各項目への記載の文章ボリウムがまだまだ少ないのです。説得力を持たせるためには、当然ながら、日本政策金融公庫の創業計画書フォーマットに書き切れないので、別紙参照として、 ワードなどで書いた資料をきっちり作ることが必須です。
具体的には、その方の状況によって違いますので、最下段からお問合せください。

ここで挙げた例は、ほんの一例です。 あくまでも、日本政策金融公庫や信用保証協会や銀行などの金融機関は、事業内容の説明、資金計画、自己資金など総合的に 判断して融資の可否を決めているので、この事業内容の説明を提出したから融資が成功したと単純に言うわけにはいきませんが。

みなさんもこれらのことを意識してみてください!


★参考★

■創業計画書(事業計画書)作成4つのポイント

①一目で全体像がつかめるように目次や総括表をつける。
②平易な文章で書き、業界用語や専門用語などには語彙の説明をつける。
③グラフや図解や写真を出来る限る使ってビジュアルな表現を心がける。
④具体的資料(勤務時代の実績を証明するもの、自分で作成した販促物の実物等々)があれば添付する。

■創業計画書の3本柱

①事業内容(事業コンセプト)
・創業の動機
・創業の目的
・期待できる効果

②基本計画(具体的事業プラン)
・事業を実現させ、成長させるための戦略
・事業の強み弱みの分析
・事業の最終目標地点

③収益予測
・創業資金とその調達方法
・収益の予測
・今後の成長予測

さらに、創業計画書について・・・

融資先の担当者は非常にたくさんの開業予定者と会っているので氏名を覚える余裕はなく、これと思う会社は事業内容で記憶することが多いのです。
ですから、事業内容については何がしかのインパクトが必要です。新規性やオリジナリティ、他との差別化、優位性を強く 感じさせるようなものを目指しましょう。

(1)創業計画書の中の「あなたの経歴・キャリア」

最初に、創業予定者であるあなた自身の経歴やキャリア、資格などを
創業計画書のこの欄に記載してください。その業界に長くいるなら、これまでの職務経験は
貴重な実績証拠です。もし、未経験の世界に飛び込むなら、その専門知識を
どのように取得したのか、どんなパートナーを持っているのかなどを
書くべきですね。ただ、さして交流もないのに権威ある人物の名前を
出したり、名刺のコピーを並べたりというのは、かえってマイナスの
印象を与える恐れがあります。

(2)創業計画書の中の「事業の全体像」

次に、創業の動機や目的、どのような効果を期待しているのかなどを
書きながら、事業コンセプトを明確にし、事業の全体像を伝えます。
事業をやろうと考えた経緯や動機は、あなたの熱意をアピールする
重要な箇所ですので、創業計画書の中でもぜひ力点を置きたいものです。

ただし、意欲の空回りと受け取られないよう、現在の市場動向や
何を武器に参入するのか、最終的にどんなポジションに持ち込むつもりなのか、
などを盛り込んでください。

(3)創業計画書の中の「市場動向」

市場動向については、現在のマーケティングデータや消費者ニーズ、ターゲット像、
競合する事業などわかりやすく解説します。新たな市場を開拓する場合は、
潜在的ニーズの裏付けを取ることも忘れずに。技術面・製品面など得意分野の
記述ばかりが充実して、マーケティング戦略部分は手薄になっている
創業計画書も目立つので、この部分は時間をとって調査検討すべきですね。

以上創業計画書の中で「事業コンセプトを書く際の留意点」について述べました。
基本計画(具体的事業プラン)や収益予測を行う際にには
気をつけないといけないポイントは多々出てきます。
そして具体的にどういうことなの?
ということについては、個々の事情によってまったく違います。

創業計画書について、個々のケースに合わせてアドバイスいたします。

まずはお気軽に電話かメールでご相談ください。




社 名

せんしん経営コンサルティング(開業融資のサポートセンター)

代 表(室長)

桑山 吉嗣 (くわやま よしつぐ)

電話によるお問合せ


06-6366-6021


03-3272-0095


090-1958-8813

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